コスプレ感覚で着物体験

憧れの着物をコスプレ感覚で着てみました

着物への憧れ

着物初体験は、七五三や地域のお祭りの時です。しかし、これは、幼すぎてはっきりした記憶にはありません。その後、アルバムに残る写真や父母の思い出話で理解しているのです。自分自身が本当に着物初体験として語れるのは19歳の時のことです。母は次の年に迎える成人式のことで不安があったようです。それは、着物に不慣れな私が、振袖を上手に着こなせるかどうかにありました。幾重にも重ねる襦袢や長襦袢、足袋や草履など、洋服とはあまりにも違い過ぎます。

そこで、母は、真っ赤な地色の格子柄のアンサンブルや友禅染めの小紋を作ってくれました。淡いピンクが愛らしいものでした。その年の正月には、髪を結いあげ、下駄や草履を履いて着物で過ごしました。上手に着こなせた訳ではありませんが、すごく大人になった気がして、嬉しかったです。訪れた叔父からも褒められ、大人の女性として見られたことが気恥ずかしく思えたことを覚えています。しかし、翌年の成人式に振袖を着ることはありませんでした。当時、私は学生でした。

年子の妹も翌年には成人式を迎えます。そんな姉妹の関係を考えた時、私が振袖で散財させるのは両親に申し訳なく思えました。振袖を着ないと宣言すると母は心から残念な様子でした。しかし、決断した私は清々しい気持ちで成人式に臨んだことを覚えています。 結婚してからは、結納や結婚式、子どもの成長に伴う行事、例えば、初節句や七五三、結婚式などで着物を着ました。着る機会は少ないですが、着物への憧れは19歳の頃よりずっと持ち続けていたように思います。訪問着や色無地など、事ある毎に母に作ってもらった着物もいつの間にか私には派手になり、姪や嫁に引き継ぎました。

そして、今は自分で購入し、楽しんでいます。気に入った着物にはそれに合う帯や長襦袢、帯締めなど小物合わせも大変ですが、それは楽しさでもあります。色留袖も作りました。子どもの結婚式や大勢いる甥や姪の結婚式に出席することを想定して作ったのです。作った時は大層地味でしたが、今では年相応に着こなせるようになりました。長く着られることも洋服に勝る良さではないでしょうか。着物への憧れは着付けを自分でしたいということへも繋がり、着付け教室に通いました。

現代の生活に合った洋服の機能性に比べると、複雑な着付けや、独特な情緒を要求する着こなしは難しいですが、時間や心に余裕がある時に着たくなります。生活を彩る一役を担っているのです。奥ゆかしくも凛とした姿は美しいです。清楚にも、豪華にも着こなせる着物はやはり日本人の心を惹きつける魅力あるものなのです。

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